私は普段からご家族やヘルパーなどの介護職の方とも気軽に話をするようにしているので、「地域連携の”旗振り役”を担ってほしい」といった声がかかるようになり、これまで医療、介護、行政との橋渡しの役目を積極的に務めてきました。
その根底には、鶴ヶ島を、人々が年老いても安心して豊かな老後が送れる地域にしたいという強い思いがあります。
私自身もこの地で生まれ育ち、地域に対する深い愛着があります。なじみ深い鶴ヶ島だからこそ、貢献したいという思いも強いのです。
職員には、できるだけ外に出て行って、いろいろな人たちとコミュニケーションをとるよう勧めています。
勉強会でも多職種の交流でも、関心が向くならどんどん参加すべきです。
そういう場でつくられた「顔の見えるつながり」は、いつか必ず、地域づくりに活かすことができるはずです。
医師には定年がないのですが、これまで私がかかわってきた行政などの人たちを見ると、熱意も体力もあるのに、定年になると現場から退いてしまっています。
現場は人手不足に苦しんでいるのに、知識も経験も豊かな人材が活躍できないのはもったいないと感じています。
そうした元気な高齢者の力を地域貢献に活かせる場をつくっていくことを考えていきたいと思っています。
今後、若い方たちが、いろいろな分野の人と積極的にかかわり、協力し合う姿勢をもって地域づくりを支えていくことに期待したいです。
医療法人社団満寿会・社会福祉法人忠黎会 理事長 小川 郁男
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